キリオリのタネは、2013.5.13日経MJ 16面「ドライブスルーこんなものまで」。
車に乗ったまま買える『ドライブスルー」といえば、ハンバーガーショップ。
しかしこのところ、他業種が次々に導入しているという事例が紹介されていました。記事以外に、その後独自に拾った事例も合わせてご紹介しましょう。
●ドライブスルーで口座開設(大垣共立銀行)
愛知県の「ドライブスルーながくて出張所』では、車から降りることなく、振込、両替、そして口座開設までできる国内初のドライブスルー窓口。
ATMだけならドライブスルーはこれまでにあったのですが、有人窓口が初めて、ということですね。
建物から離れた場所に車が停車した場合でも窓口が最大30cm、車に接近してくれる。上下も50cm可動。
通常なら時間がかかり子供に泣かれて困ることの多い銀行の手続き。車に乗ったままできるので、子連れママにも評判がいい。
●ドライブスルー併設の眼鏡店(JINSパワーモール前橋みなみ店)
ドライブスルーのある眼鏡店は世界初。大型液晶画面で好みの眼鏡を選ぶ。車を進め、色違いなど数本の試着を受け取り、車内のバックミラーでチェック。度数調節が不要なサングラスやPC眼鏡などの機能性眼鏡は、その場で支払い、持ち帰ることができる。
●ドライブスルーで質入れ、受け出し(質ハラダ蒲生店)
ハラダ(埼玉県)は2005年店舗移転を機にドライブスルーの質屋を開始。スタートから8年で利用率は3−4割。入りにくいイメージを持つ客に気兼ねなく利用してもらえる。
●ドライブスルーで受付、院内感染防止(杉村動物クリニック)
自動車に乗ったまま犬など動物の様子を把握し、感染症の疑いのある場合は、一般入口とは別の入り口から入ってもらう。院内感染を未然に防止する目的。 また、薬や処方食だけの場合もドライブスルーで、車に乗ったまま受け取ることができる。
●ネットで注文、ドライブスルーで受け取り(スーパーオークワ)
スーパーオークワ(和歌山)は、2010年に大阪府和泉市でドライブスルー店舗を開始。ネットで事前に注文し、一定時間帯にドライブスルーで品物を受け取る。ほか、三重県朝日町でも導入。
【ポイント】
スピードや悪天候時に車から降りる必要がないということは、あらかじめ注文できるなら、他にも、デリバリーが浸透している飲食類はほとんどが対応可能でしょう。車内ということを考えれば、おにぎりとスープなど、ポータブルな食品はかなり向いています。
また、「借りて返す」レンタルビデオやCD、「預けて受け取る』クリーニングも向いています。
車内のミラーでチェックできるので、ジュエリーやアクセサリー、帽子店などもいいですね。
紅茶の葉などもテイスティングしてから買いたいので、向いていますね。
どんな業種、どんな品物、どんな顧客なら、ドライブスルー展開のメリットがあるか考えてみましょう。
・従来は入りにくいイメージの業種に向いている(舟券販売などすでにあり)
・カタログで画面を活用できる
・デリバリーが浸透している業種に向いている
・子供に泣かれて困るパパ・ママや忙しい人が対象の業種に向いている
・時間が節約できる、あらかじめ頼んでおけば受け取れる
・子供に泣かれて困るパパ・ママや忙しい人が対象の業種に向いている
・試着に車の中(バックミラーがあるなど)を活用できる
・試飲、試食してから買いたい嗜好品