『ソーシャルメディアで伝わる文章術』を読まれた方のなかには「あとがきは?」と思う方も多いようです。
実は、わたしも、思いました。
秀和システムさんというのは、パソコン関係の書籍を多く出している版元さんなのですが、そうした関連書には「まえがき」だけのものが多いそう。そういわれて、手元にある関連書をめくってみたら、確かにそうでした。
「まえがき」と「あとがき」は必ずしもセットではないそうです。
そう言われてみると、実務書で「あとがきは?」と思うことはあまりありませんね。横書きがほとんどの実務書。その巻末は、文中で気になった言葉が何ページにあったかなど調べられるようになっている「最新用語集」などに使われることが多いのです。
しかし、拙著は縦書き。さらに、本書を読んで「あとがきがない」と感じてくださったということは、「もっと読みたいなあ」って思ってくださった、ってことなのかな?
え?違う?まあしかし、強引にそういうことにして、話を続けます。
実は、書いていました、「あとがき」を。
使われてはいませんが、編集さんにもお渡ししていました。
ページ数の関係なのかな?結局使われなかったのですけれど。
せっかくなので、この場所に「あとがき」を残しておこうと思います。
よろしければお読みください。
ソーシャルメディアで伝わる文章術/秀和システム
¥1,680 Amazon.co.jp
・・・・・ここからです・・・・・・・・・・・・・・
おわりに
いかがでしたか。
もし、あなたが「文章の課題が出て、それにしたがって書くというような方式を期待していた」としたら、一風変わった文章の本だと感じられたかもしれません。
しかし「ソーシャルメディアっていうそもそもが未知の世界なんだ。長いこと書いているけど、どうやって自分の軸を見つけて書けばいいか分からなかったから、読んでみた」としたら、何らかの答えを見つけていただけたのではないかと思っています。
いくつか書いたガイドラインのようなものは、人によって多少変わってくるところもあります。ソーシャルメディアを使う目的、立場、つながりによって、自分らしく使えるようにあなたらしく再編集してください、
ソーシャルメディアはまだ過渡期です。これからも、過渡期であり続けるのでしょう。現に、ソーシャルメディアが何を示すかについてさえ、さまざまな見方があります。メディアのシステムも、日々変容していくからです。昨日まで、単なるアプリケーションだったものが、ある日突然ソーシャルメディアとしての性格を持つこともあります。本書ではあまり触れていませんが、日本発のLINEも目覚ましく変化していますね。
けれど、ツールや時代がどのように変わっても、使う視点がブレなければ大切なつながりを育んでいけます。
そのつながりを、楽しんでください。文脈が連れてくる可能性に満ちた絆を大事に紡いでいきましょう。
なお、本書を書くにあたって、Facebook内のグループで執筆中から応援してくださった皆さん、ご登場くださった方々に心から感謝申し上げます。お世話になり、ありがとうございました。そして最後に、お読みいただいたあなた、本当にありがとうございます。
もしソーシャルメディアのどこかで見かけたら、気軽に声をかけてくださいね。
お会いできることを心から楽しみにしています。
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