
前回の記事で書いた「楽しまれてください」のように
「〜られてください」は不自然に聞こえます。
「楽しまれてください」が不自然な理由
敬語では、基本的な型を押さえて使います。
「楽しまれてください」が不自然なのは
「お(ご)〜ください」という基本の型から外れているためです。
誤用が起きる原因には、十分に使い慣れていないこともしばしば。
そこで、次の段では「楽しまれてください」と同様の誤用を
「お/ご〜ください」の形に直してみましょう。
言い換え一覧
- 楽しまれてください → お楽しみください
- 話されてください → お話しください
- 見られてください → ご覧ください
- 聴かれてください → お聴きください
- 見られてください → ご覧ください
- 読まれてください → お読みください
- 書かれてください → お書きください
- 使われてください → ご使用ください
- 食べられてください → 召し上がってください/お召し上がりください *1
- 行かれてください → いらしてください *2
*1 「食べる」の場合は「お食べください」でも間違いではありませんが、「食べる」専用の尊敬語(特定形)「召し上がる」を使うほうがすっきりします。「召し上がる」をさらに「お〜ください」で挟む場合も、「二重敬語で間違い」とは言えず、許容の範囲内です。
*2「行かれてください」の場合は、「お行きください」ではなく、「行く」専用の尊敬語「いらっしゃる」を「〜てください」の形にします。
ちなみに「いらっしゃる(いらして)」は、「行く」「来る」「居る」という3つの意味を兼ね備えています。相手がどこかへ向かう場面(行く)、こちらへ向かう場面(来る)、そこにいる場面(居る)。
どれも「いらしてください」一つで適切にカバーできます。
■ ビジネスで使われやすい言葉の言い換え
他にも、ビジネスでよく聞く誤用として、次のようなものがあります。
同じく言い換えましょう。
- 確認されてください → ご確認ください
- 連絡されてください → ご連絡ください
- 検討されてください → ご検討ください
- 利用されてください → ご利用ください
■ 会話・接客の場面で使われやすい言葉の言い換え
接客でも、このような誤用があります。
- 入られてください → お入りください
- 座られてください → お掛けください
- 待たれてください → お待ちください
まとめ
「〜れてください」の表現は、敬語の正しい型である「お(ご)〜ください」を使う。
